Web3ベンチャーキャピタルのハックVCは1億5000万ドルを調達し、仮想通貨と人工知能(AI)のスタートアップ企業への投資を行う。

2月20日の声明で 、ニューヨークに拠点を置くハックVCは、分散型金融(DeFi)、実物資産(RWA)のトークン化、ブロックチェーンのインフラソリューションが仮想通貨投資の主要セクターになるとしている。

今後の投資は、仮想通貨をよりユーザーフレンドリーで「資本効率の高い」ものにするプロジェクト、スマートコントラクトやプロトコルのハッキングを減らすことを目指すプロジェクトに焦点を当てるという。「Web3はスケーラビリティ、セキュリティ、使いやすさの面でインフラのパラダイムシフトが必要だ。次のグーグル、マイクロソフト、アマゾン、アリババがWeb3にはすでに存在するか、間もなく登場する」とハックVCは述べている。

ハックVCは「Web3 x AI」分野への投資も積極的に行う予定で、ジェネレーティブAIのエンタープライズ向けコパイロットであるジャスパーAIや、ブロックチェーン用のAIコプロセッサーであるリチュアルなど、既に出資しているプロジェクトに似たプロジェクトに投資するという。

ハックVCは2022年2月に2億ドルのシードファンドを調達し、アーリーステージの仮想通貨スタートアップを支援した。

ハックVCは2014年にWeb3分野に参入して以来、イーサリアムインフラ企業コンセンシス、レイヤー1ブロックチェーンのスイ、分散型ワイヤレスネットワークのヘリウムなど、100件以上の投資を行い、10億ドル以上の価値を持つ「ユニコーン」を数十社輩出している。同社の運用資産総額は現在約4億2500万ドルに達している。

最近のデータによれば、Web3関連企業へのベンチャー資金は2023年第4四半期に 19億ドルに達した 。これは第3四半期から2.5%増加したもので、2022年第1四半期以来、Web3企業への投資が増加したのはこれが初めてだった。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン