Pump.fun、コンテンツ論争の中でライブストリーミングを無期限停止
Pump.funがライブストリーミングを無期限停止
ソラナ(Solana)のミームコイン生成プラットフォーム Pump.fun (パンプファン)は、同プラットフォームでの暴力的で不愉快なライブストリーム(※1)がソーシャルメディアで話題になり、無期限停止したことが明らかになった。
データ作成に伴い、インターネットを介して視聴者に動画または音声データを配信すること。
問題のストリームは、コインの価格が上がらなければ暴力行為を働くと脅迫するトークンランチャーから、バイラルショックバリューを生み出し、トークンの価格を吊り上げることを意図した人種差別的、嫌悪的な内容までさまざまだった。
Pump.funのダッシュボードによると、23日に1,430万ドル(約22億円)という驚異的な収益を記録し、以前の最高値の約3倍になったとのこと。Pump.funはエッジの効いたコンテンツで知られており、このサイトは、しばしば破天荒なコンテンツとモデレーションに対する緩いアプローチから、匿名掲示板サイト4chanと比較されてきた。
創設者はユーザー保護を主張
今回の不穏なライブストリームの前にも、Pump.funは人種差別的なトークンやポルノ的なトークンを多数配信していたが、いずれもコンテンツモデレーションの対象ではなかったとのことだ。
しかし、Pump.funの匿名の創設者であるアロン(alon)氏は、不穏なライブストリームがXで拡散されるにつれ、プラットフォームで反感を買う行為、または危険なコンテンツを見られないようにユーザーを保護すると述べている。別のスレッドで同氏は、トークンの時価総額が増えなかった場合、犬を撃つと脅すユーザーのストリームを削除したと述べ、プラットフォームは現在何百ものストリームを削除している事を公表。実際、2024年11月23日(土曜日)の午後2時過ぎ、同プラットフォームでのライブストリームを無効にしたとのことだ。
これは、ソラナ上で最もバイラルなアプリケーションとして地位を確立し、ローンチ以来2億5,000万ドル(約384.4億円)近い収益を計上しているプラットフォームにとって変曲点であるとみられている。
ライブストリームが使えなくなったことが反発を招く
主にPump.funから発せられるミームコインの活動を背景に、ソラナはそのブロックスペースに対する記録的な需要を目の当たりにし、その結果、ブロックチェーンのソフトウェアを運営するバリデータの懐が潤った。
ソラナのリーダーたちは、ミームコインをネットワークのストレステストとして、あるいは、今のところ本気ではないにせよ、ミームの新たな金融利用ケースとして、大きく位置づけている。仮想通貨が本質的にギャンブルに使われることに反対する人々の間でさえ、ブロックチェーン技術で何をすべきか、何をすべきでないかをユーザーや開発者に指示することは嫌われている。また、複数の仮想通貨投稿者は、Pump.funの批判を受け流し、あらゆる大規模なソーシャル・テック・プラットフォームは、コンテンツのモデレーション(節度)に問題を抱えていると指摘した。
その一方で、ソラナと仮想通貨が主流への移行を期待する中、ミームコインの欠点を清算するよう求める声もある。チェーンリンク(Chainlink)のコミュニティ・リエゾン(橋渡し役)であるザック・ラインズ(Zach Rynes)氏はXで「Pump.Funは、FTXに匹敵するほど、仮想通貨業界にとって大きな評判の汚点になるだろう」と述べた。さらに、テック弁護士のプレストン・バーン(Preston Byrne)氏も、このプラットフォームは「ソーシャルメディア法から見て、非常に不適切な点が多い」と指摘している。
これまでPump.funのやり方は、主に荒らし行為によって批判を軽んじるという姿勢で注目を集めていた。しかし、ライブストリームが使えなくなったことで、今回のような反発が起きたとされており、今後、プラットフォームがどのように運営されるのかなどは明らかになっていない。
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