ライブラリ

初級

ライブラリとは？

コンピュータプログラミングにおいて、ライブラリとは、実行可能なファイル、ドキュメント、メッセージテンプレート、書かれたコードなどを含む安定したリソースの、十分に文書化されたコレクションのことです。また、特定のアクションを実行したり、特定のアウトプットを生成したりする、あらかじめ書かれたモジュールのコレクションを指すこともあります。これらのモジュールは、コード、クラス定義、プロシージャ、スクリプト、設定データの形で存在します。これにより、開発者は自分で新しいモジュールを作成する代わりに、ライブラリが提供する動作を再利用することができます。ライブラリは、時刻を知らせたり、基本的な数学演算を行うなど、専門的でない使い方をするための一般的なものから、サウンドファイルの圧縮をデコードするなど、特定のユースケースに特化したものまであります。

メリットとデメリット

コードライブラリを活用することは、開発者やコンピュータ科学者に多くの利点をもたらします。これらの利点の中には、開発と実行を容易にする、より効率的な時間とリソースの利用が含まれます。

しかし、コードライブラリを使うことの欠点として「ブラックボックス効果」があります。開発者が見ることができるのはライブラリの入力と出力だけで、その間に何が起こっているのかほとんど理解できないことが多いです。

ソフトウェアライブラリとは？

ソフトウェアライブラリとは、プログラムルーチンやスニペットなど、他のソフトウェアプロジェクトの開発で再利用できるコード要素のコレクションです。ソフトウェアライブラリを活用することで、新しいコードの開発に費やす時間が短縮され、プログラミングプロセスを簡略化するショートカットが提供されます。

ソフトウェアライブラリにはいくつかの種類があり、それぞれ異なるコード要素の保存に重点を置いています。ソフトウェアライブラリの目的は、フロントエンド開発専用かバックエンド開発専用か、データ操作に使用するか、より一般的なプログラミング演習に必要かで異なります。

ブロックチェーンとソフトウェアライブラリ

ブロックチェーンベースのシステム開発では、ソフトウェアライブラリが重要な役割を果たします。イーサリアムブロックチェーンは、ブロックチェーンプロジェクトを作成するための基盤として広く使用されています。ERC-20やERC-721といった様々なトークン規格がイーサリアム上に構築されており、統合プロセスを簡素化するためにweb3.jsやethereum.jsといったライブラリに依存しています。

ブロックチェーンをゼロからプログラミングするのは高価で複雑で時間がかかります。ブロックチェーンソフトウェアライブラリを活用することで、プロセスを合理化し、より効率的にコーディングすることができます。

イーサリアムのエコシステムで採用されているソフトウェアライブラリは、スマートコントラクトのユニークなメカニズムを活用しています。これらの自己実行プログラムは、ブロックチェーンベースのソリューション開発を簡素化し、ソフトウェアライブラリに格納されたコードの全体的な再利用性を高めます。