欧州のスイスとリヒテシュタインに拠点を置く仮想通貨プロジェクトの時価総額が昨年から約2倍の3829億3000万ドル(約56兆円)の規模に成長した。

スイスのベンチャーキャピタル企業クリプトバレー(CV VC)の報告書によると、スイスに拠点を置くイーサリアムは時価総額2730億ドル(約40.3兆円)を記録し、両国の中で最も時価総額の高い仮想通貨プロジェクトだ。これに続いて、ソラナが 433億ドル(6.4兆円)、カルダノが208億ドル(約3兆円)となっている

現在、ウェブ3分野における資金調達の約5%は、スイスとリヒテンシュタインに拠点を置く企業・プロジェクトのによるものだ。さらにコスモス、ICP、NEAR(ニア)、ポルカドットなど1290社のウェブ3企業がこの両国に拠点を置いている。クリプトバレーのマティアス・ルッフCEOは「これらのプロジェクトは世界経済に大きな貢献をもたらしている」と語った。

スイスとその周辺諸国は、ブロックチェーンの導入に関して重要な地域となっている。2023年12月8日、スペインの大手銀行BBVAのスイス法人は、機関投資家との仮想通貨カストディ業務に米リップル傘下のテック企業メタコのハーモニーズプラットフォームを使用すると発表した。

またスイスのルガーノ市は市民税の支払いにビットコインとテザーの使用を 認めている 。