仮想通貨市場が強気に転じる中、非代替性トークン(NFT)の取引も波に乗り始め、11月には取引高が10億ドルに迫る勢いだ。分散型アプリ追跡プラットフォーム DappRadarが公表したデータ で明らかになった。

レポートによると、NFT業界は2か月連続で上昇トレンドを維持している。11月の取引高は125%急増し、NFT取引の下降局面と比較してユーザー行動に変化が見られることを示唆している。

仮想通貨市場が強気になる中 NFT取引高は10億ドルに迫る=レポート image 0 NFTの取引高と販売数のデータ Source: DappRadar

11月6日、分析会社ナンセンは、10月にNFTの販売量が週ごとに継続して増加したと報告した。NFTの売上は10月9日終了週の5600万ドルから11月5日終了週の1億2900万ドルへと順調に上昇した。

Web3分野で活動する業界関係者たちは、この傾向が今後数か月間続く可能性があると考えている。11月14日、スーパーレアの共同創設者ジョナサン・パーキンス氏はコインテレグラフに対し、弱気相場の最悪期は「過ぎ去った」とし、 物事が好転し始めていると語った 。

取引高の増加に加えて、NFT取引の平均価値も114%増加し、11月には126ドルから270ドルに上昇した。

レポートはまた、ブロックチェーンゲームにおける日別ユニークアクティブウォレット(UAW)の増加も指摘している。DappRadarによると、オンチェーンゲームのUAWは14%増加し、分散型アプリケーション業界において34%の市場支配力を持っていた。DappRadarは、このセクターが分散型エコシステムにおいて「根幹をなす柱であり続けている」と指摘している。

1年を通じて弱気なムードが漂っていたにもかかわらず、ブロックチェーンゲームプロジェクトは2023年初頭から10月までに23億ドルの 投資を確保した 。DappRadarの以前のレポートによると、2023年第3四半期だけで、仮想通貨市場の価格がピーク時に比べて低いにもかかわらず、ブロックチェーンゲームは6億ドルの投資を確保している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン