半導体開発の大手であるアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)は、ブロックチェーン相互運用性をサポートするため、エンタープライズグレードのハードウェアアクセラレータをWeb3業界に導入する。

2月21日、マルチチェーンアプリケーションやブリッジを大規模に提供することで知られる相互運用プラットフォームであるワームホールは、AMDとのコラボレーションを発表し、FPGAハードウェアアクセラレータをワームホールエコシステムに導入することを発表した。

この提携により、AMDはハードウェアアクセラレーションと技術サポートの専門知識をエコシステムに提供し、ワームホールで構築されるマルチチェーンアプリケーションの速度とスケーラビリティを向上させる。

さらに、今後数ヶ月の間に、AMDとワームホールのエンジニアは、さまざまなゼロ知識ライトクライアントをメインネットにリリースする予定だ。これにより、イーサリアム、ニア、ソラナ、アプトス、スイ、コスモスなどのブロックチェーン間で、トラストレスな相互通信が可能になる。

ゼロ知識証明技術の進歩と、コンピューティング能力の向上により、より安全なブロックチェーン転送をサポートし、信頼とセキュリティを確立するための第三者への依存度を減らすことができるという。

ワームホールは、ゼロ知識証明(ZKP)の採用により、中央集権型ノードオペレーターへの依存度を減らすことができると強調した。

ワームホールエコシステムの貢献者であるラウル・マガンティ氏は、AMDとの提携により、エコシステムが低遅延、トラストレスなマルチチェーンメッセージングに「一歩近づいた」と述べている。今回の提携で速度とセキュリティが向上するとした。