米国のスポーツ雑誌スポーツ・イラストレイテッドのチケット部門が、非代替性トークン(NFT)チケットプラットフォーム「ボックス・オフィス」をポリゴン・ブロックチェーンからアバランチに移行すると発表した。

2月20日、SIチケットはアバランチ・ネットワークの開発者であるアバ・ラボとの提携を発表した。このパートナーシップにより、ボックスオフィスはアバランチ・ブロックチェーンを使用してNFTチケットを発行できるようになる。アバランチはまた、イベントチケットを来場者とのエンゲージメントを高めるダイナミックなコンテンツに変換するサポートも提供するという。

2023年5月、ボックスオフィスはポリゴン上で立ち上げられ、NFTチケットを通じてイベント主催者が来場者に特別な利点を提供できるようになった。これには、優先入場パス、ドリンククーポン、イベント前の音楽ダウンロードなどが含まれる。NFTチケットの保持者は、イベント後のビデオコンテンツや、チケットに関連するさらなる報酬を得ることもできた。

Introducing Box Office, the all-new event management platform from Sports Illustrated Tickets ️

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— SI Tickets (@si_tickets_) May 2, 2023

SIチケットのデイビッド・レーンCEOは、アバ・ラボが「リソース、技術、知的資本、市場リーダーシップ」をパートナーシップにもたらすとコインテレグラフに語った。また、チケットにNFT技術を使用する多くの利点があると説明した。レーン氏によると、チケットはイベントの入り口でスキャンされた時点でその役割を終え、「無用の長物」となり、最終的にはゴミ箱に捨てられる。しかし「NFTチケットはそれを変える。バーコードは、イベントの所有者、会場、出演者、スポンサー、来場者間のエンゲージメントとアクティベーションの機会になり得る」とレーン氏は話す。

NFTとスポーツの相互作用について、レーン氏は成長するNFTスポーツ市場が関心を呼び起こし、スポーツファンをWeb3スペースに引き込んでいるとコメントした。彼は、ファンがNFTの価値を認識するにつれ、市場は成長し続けるだろうと予測している。

「チケットはNFTとブロックチェーンの大量採用のための主要なユースケースとなるだろう。ブロックチェーンチケットの利点は無限であり、スポーツだけでなくライブイベント全体にわたる」とレーン氏は言う。

ブロックチェーンベースのチケットは、コンテンツを通じて来場者とのエンゲージメントの機会をイベント所有者に提供し、これを収益化することも可能にする。レーン氏は、NFTで来場者は独占コンテンツや報酬へのアクセスを楽しむことができ、これによりさらなる収益の流れと機会が生まれると信じている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン