ビットコイン、大きく調整も切り返す、この乱高下をどう見るか？【仮想通貨相場】

ポイント

・68,000ドル台→60,000ドル台→68,000ドルと下に行って来いの展開

・ETFフローが2日連続のマイナス、火曜日は326百万ドルの流出と過去最低

・SECがETHを証券と認定しようと画策しているとの報道、ETF承認期待は後退

・ハト派なFOMCに大きく反応するなどETF一辺倒だった相場から次のフェーズへ

昨日のBTC相場

昨日一昨日のBTC相場は、大きく下落した後、急反発する、いわゆる下に行って来いの展開。

BTCは先週木曜日につけた73,000ドル（約1100万円）後半から失速、日曜日に64,000ドル（約965万円）台半ばで切り返した。

しかし、週明けにその半値戻しとなる69,000ドル（約1040万円）手前で上値を押さえられると、ずるずると値を下げ、日曜日の安値も割り込んだ。

一旦は2月後半からの上昇の半値押しとなる62,000ドル（約935万円）で下げ渋ったが、昨日この水準を割り込み一時60,000ドル（約895万円）台に値を下げた。

しかし、昨日から今朝方にかけて68,000ドル（約1025万円）近辺に切り返している。

BTCは週明けのETFフローがGBTCが684百万ドルと過去最大の流出、FBTCは6百万ドルと過去最低の流入となったことを受け失速、一旦は日曜日の安値を前に65,000ドル近辺で下げ渋ったが、ブラックロックのIBITの流入が451百万ドルとまずまずとなったが、トータルで154百万ドルとETFローンチ後の安値を付けた1月24日以来の低水準となったことを嫌気、先物市場で6億ドル近いロングポジションの清算を巻き込みながら、ずるずると値を下げた。

2月24日の安値50,000ドル近辺から3月14日に付けた高値74,000ドル弱との半値押しとなる62,000ドル近辺で一旦は下げ止まると、マイクロストラテジーが転換社債を6億ドル発行してBTCを購入したと公表したこともあり、BTCは65,000ドル台に値を戻した。同社の発行額が事前発表より1億ドル増加、投資家のニーズが確認されたことや、ブラックロックがトークン化されたデジタル資産ファンドを立上げ、当初資金として1億ドル分のUSDCを入金したとされたことも好感されたか。

しかし火曜日のETFフローが振るわなかったことが徐々に判明、値を下げ始めると、午後に入りIBITへの流入が75百万ドルと急減、ETF全体では326億ドルの流出と過去最低となったことが嫌気され、一時60,000ドル台に値を下げた。

しかし、この水準で切り返すと、SECがETHを証券と認定しようと画策しているとの報道が嫌気され一時値を下げたが、タカ派と予想されていたFOMCでのメンバーの2024年の金利予測が前回同様の年3回だったことから一時5割前後に下がっていた6月利下げの織り込みが7割台に回復、リスクオンの流れの中でBTCは68,000ドル台に反発。

しかしIBITが出ていない時点でのETFフローが3億ドル台と振るわず、やや上値を押さえられている。

本日のBTC相場

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