ロナウジーニョやメッシ　SNSでミームコインを宣伝 ｜ 仮想通貨ウォッチャーから「ポンプ＆ダンプの疑い」との声も

サッカー界の伝説的選手ロナウジーニョ・ガウショ氏が、ソラナベースのトークン「ウォーターコイン（WATER）」をインスタグラムで宣伝した。これは昨日のリオネル・メッシ氏による Xアカウントからの投稿 に続くものである。

7月9日のインスタグラムストーリーで、彼のフォロワー7660万人に向けてウォーターコインのマスコットが肩越しに覗く写真を公開し、トークンのインスタグラムアカウントをタグ付けした。

コインゲッコーのデータ によれば、ウォーターコインはロナウジーニョ氏の投稿後1時間で38.8%上昇し、0.0012ドルに達したが、その後0.00083ドルを下回った。ウォーターコインの価格は、メッシ氏の7月8日の投稿から158%上昇している。だがコインの価格は6月26日の史上最高値から71%下落している状況だ。

WATER’s price over the last month. Source: CoinGecko

公式ウェブサイト によると、ウォーターコインは水関連の問題に対する意識を高めることを目的としており、アフリカでの森林伐採防止や水分配支援などの持続可能なプロジェクトを支援しているという。ウォーターコインのロードマップには、有名人とのパートナーシップを形成し、環境保護に焦点を当てたチャリティートークンになる計画が示されている。

ウォーター財団は88億8800万WATERトークンのうち5%を自分たちに配布したとされているが、ユーチューバーのアジェイ・カシャップ氏はウォーターコインをポンプ＆ダンプの可能性があると 指摘している 。これは仮想通貨の価格を吊り上げて、叩き売るというスキームだ。「これは本物か、またはポンプ＆ダンプのクソなのか。警戒するべきだ」と仮想通貨ウォッチャーのポンガ氏が 追加した 。

ブラジル出身のロナウジーニョ氏は、彼の画像を使用した6100万ドルの仮想通貨ピラミッドスキーム「18kロナウジーニョ」に関与した疑惑を巡り、8月にブラジル議会委員会の調査に 出席した 。

このスキームは投資家に日利2%を約束し、引退したサッカー選手の画像をマーケティングに使用していた。ロナウジーニョ氏はプロジェクトと提携していないと述べ、彼の画像は無断で使用されたものであり、自分は被害者だと主張した。

有名人が仮想通貨トークンを立ち上げ、宣伝する事例が増えている。

最近では元オリンピック選手のケイトリン・ジェンナー氏やUFCファイターのカザマット・チマエフ氏らがコインを発行している。チマエフ氏は、自身の名前を使用した仮想通貨トークン「カザマット・チマエフ（SMASH）」を宣伝するビデオをインスタグラムにアップロードしたが、後に関与していないと 主張した 。仮想通貨調査を手掛けるZachXBTによれば、SMASHトークンの配布はポンプ＆ダンプスキームの特徴を持ち、SMASHチームが供給の78%を所有しているとされている。

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