帰ってきたビットコイン、急上昇の背景は？【仮想通貨相場】

ポイント

・57,000ドル台、59,000ドル台のレジスタンス抜け、62,000ドル台へ

・失業保険申請件数低下で景気悪化懸念後退

・日本株・米株下落は一服、先週金曜日の戻り高値65,000ドルが次の目途

・トランプ氏・ハリス氏の支持率拮抗、相場の重しに

昨日のBTC相場

昨日のBTC相場は大きく上昇。

一昨日に跳ね返された57,000ドル（840万円）台のレジスタンスを上抜けると、59,000ドル（約870万円）台半ばのレジスタンスもブレーク、一気に62,000ドル（約910万円）台に上値を伸ばした。

BTCは、先週月曜日に70,000ドルワンタッチ後、中東情勢の悪化、ハリス氏の追い上げなどを受け65,000ドル近辺に失速。

木曜日のISM製造業景況感指数と金曜日の雇用統計が弱かったことを受けた米景気悪化懸念から米株が下げると、週末にかけて61,000ドル近辺に値を下げた。

月曜日の日本株の史上最大の下げを受け、49,000ドル近辺に急落したが、財務省・日銀・金融庁の3者会談に続き、日銀の追加利上げ観測を内田副総裁が否定、ドル円が141円から147円台に反発、日本株も大きく持ち直す中、一昨日には57,000ドル台に反発した。

この57,000ドル台半ばは65,000ドルから49,000ドルの半値戻しのレジスタンスで、米10年入札の不調によるリスクオフもあり一旦跳ね返された。

しかし、昨日の朝方にリップル裁判で判決が出たことを好感しXRPが急騰、安寄りした日本株が切り返すと、再び57,000ドル台に値を戻した。

アジア時間は同水準に上値を押さえられたが、米失業保険申請件数が前回よりも17千人減少、景気悪化懸念が後退したことから9月FOMCでの0.5％利下げ期待が後退すると58,000ドル台に乗せ、更に米株が堅調に推移すると59,000ドル台に値を伸ばした。

この59,000ドル台半ばには70,000ドルと49,000ドルとの半値戻しがレジスタンスとして控えており、また低調な米30年債入札もありしばらく上値を押さえられた。

暗号資産業界関係者と現政権幹部とがリモート会議を開催したとの報道もあり、今朝方、このレジスタンスをブレークすると、62,000ドル台に上値を伸ばした。

本日のBTC相場

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