コインシェアーズの最新レポートによれば、仮想通貨投資商品は再び厳しい週を迎え、流出額が7億2600万ドルに達した。

コインシェアーズの調査責任者ジェームズ・バターフィル氏は、9月9日に発表された 最新のレポート で、仮想通貨投資商品が2024年3月以来最大の流出額だったと指摘した。

コインシェアーズによれば、仮想通貨商品は3月17日から3月23日の週に記録的な週次流出を経験し、合計9億4200万ドルを失った。

Weekly crypto asset flows. Source: CoinShares

先週、ビットコイン(BTC)ベースの仮想通貨投資商品は6億4300万ドルの流出を記録した。イーサリアムは9800万ドルの流出、一方でソラナ(SOL)は流620万ドルの流入となった。

マクロ経済の影響

この売り圧力は、前週の米国の予想を上回るマクロ経済データによるネガティブな市場心理と一致しており、25bpの利下げの可能性が高まったためだ。

その後、米国の雇用統計が弱かったことから 米連邦準備制度理事会(FRB)が50bpの利下げを選択する可能性が高まったため、日次の流出は減速した。

「市場は現在、火曜日の消費者物価指数(CPI)報告を待っており、インフレが予想を下回れば50bpの利下げがより可能性が高くなる」とバターフィル氏は書いた。

21シェアーズのアナリストであるリーナ・エルディーブ氏によれば、最近の米雇用統計の結果はビットコインのようなリスクオン資産にとって「真実の瞬間」となった。「利下げは借入コストが低下することで投資家の投資意欲が拡大し、リスクオン資産にとって好都合だ」とエルディーブ氏はコインテレグラフに語り、他の触媒もビットコインの潜在的なブレイクアウトを示唆していると付け加えた。

さらに注目すべきは、M2で測定される世界の中央銀行の流動性だという。「歴史的に、ビットコインは世界のM2が最低値に達する直前に底を打ち、その後流動性の成長を上回る急速な価格上昇を見せることが多い」とエルディーブは指摘する。

Bitcoin price vs. global liquidity (M2). Source: Bitcoin Magazine Pro

コインベース、2024年で最悪の週を迎える

仮想通貨商品の大量売却に加え、株式市場でも仮想通貨関連株の売りが続いている。CNBCの報告によれば、コインベースの株価は2024年最悪の週を迎え、2月以来の最安値にまで下落した。トレーディングビューのデータによれば、COINは9月6日に147ドルで取引を終了し、年初来で約14%下落している。

Coinbase price chart year-to-date. Source: TradingView

CNBCによれば、クリーンスパークの24%の下落を筆頭に、いくつかの主要なビットコインマイニング企業も二桁の下落を記録した。

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