ビットコイン、明朝10時のTV討論会前後の展開を大胆予想
著者 松田康生(まつだやすお)楽天ウォレットシニアアナリスト
ポイント
・58,000ドルにワンタッチ
・円高一服、米ハイテク株も切り返す
・トランプなら買い、ハリス氏なら売りとの認識強まる
・明朝10時の討論会までは、期待先行で買い、無風に終われば売り、となるイメージか
昨日のBTC相場
昨日のBTC相場は反発。
53,000ドル(約760万円)台からじりじりと値を上げると、海外時間に入り上げ足を速め、今朝方58,000ドル(約830万円)にワンタッチした。
BTCは円キャリートレードの巻き戻しとエヌビディア株の暴落によるリスクオフで、8月の49,000ドルから65,000ドルへの反発の半値押しとなる57,000ドルのサポートを割り込むと、週末に52,000ドル(約745万円)台まで値を落とした。
しかし、イエレン財務長官が景気はソフトランディングしているとし、週明けの為替市場でドル円が反発、日本株も米株先物も金曜日の引けからやや戻して始まったこともあり、BTCは55,000ドル台に値を戻した。
同じ頃、民主党の上院院内総務シューマー議員が、改選までに審議すべき法案について同僚議員に送った書簡の中に暗号資産に関する記載はなく、ペロシ氏らの造反で下院を通過した暗号資産の定義を明確にする「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」(FIT21)は上院民主党に握りつぶされることがほぼ確実となった。
またハリス氏のサイトで公表された新たな政策公約でイノベーションをサポートすると掲げられたが、具体例として半導体、クリーンエネルギー、AIが示されただけで暗号資産の記載はなかった。ただ、民主党が反暗号資産政策を変えそうにないことはある程度織り込まれていたことから相場への影響は限定的だった。
むしろ、バーンスタイン社がハリス氏当選ならBTCは30,000ドル、トランプ氏当選なら90,000ドルとの見方を示したことが、足元でのトランプ氏の巻き返しもあり、相場の後押しとなったか。
米株市場がオープンすると高寄りしたエヌビディア株やアップル株が失速したが、その後、上昇に転じるとBTCも上昇、56,000ドル台乗せに成功すると、そのまま58,000ドルにワンタッチ、足元では57,000ドル近辺での取引となっている。
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