Japan Open Chain、ビットトレードで「JOCトークン」新規販売募集へ、国内IEO8例目
ビットトレードで「JOCトークン」のIEO
国内暗号資産(仮想通貨)取引所ビットトレードにて、「Japan Open Chain(ジャパンオープンチェーン)」のネイティブトークン「ジャパンオープンチェーン(JOC)トークン」新規販売募集が11月20日より開始される。ビットトレードおよび日本ブロックチェーン基盤社が11月11日発表した。
ジャパンオープンチェーンは、G.U.Technologies(ジーユーテクノロジーズ)開発のEVM互換の国産ブロックチェーン。日本ブロックチェーン基盤社は、同チェーンのコンソーシアム管理会社だ。
今年8月、日本ブロックチェーン基盤社は国内暗号資産取引所でのIEOによる「JOCトークン」の販売について、JVCEA(日本暗号資産取引業協会)の審査が完了したと発表し、今秋に「JOCトークン」の新規販売を行うと予告していた。なお日本ブロックチェーン基盤社とビットトレードは昨年10月にIEO実施に向けた本契約を締結していた。
「JOCトークン」は、国内IEOとしては8例目。ビットトレードのIEOプラットフォーム「BitTrade IEO」では初の事例となる。
なおIEO(Initial Exchange Offering)とは暗号資産交換業者を介して行われる資金調達の方法だ。暗号資産交換業者が発行者の事業内容や調達した資金の用途などに対して審査を実施し、新規発行されたトークンの販売を行うモデルのことだ。
IEOについて
発表によると「JOCトークン」の総発行可能数は10億JOCとのこと。この数字はシステムの最大上限値で未発行を含むという。今回募集トークン上限数は5,000万JOCで、そのうち大口投資家向けの先行優先販売は16,666,800JOCとのこと。
「BitTrade IEO」での「JOCトークン」先行優先販売購入申込みは、11月20日11:00~12月3日17:00にて行われる。先行優先販売(先着順)は、購入数量の20%分のJOCを追加付与する優遇プログラムの対象になるという。
そして一般販売購入申込み(抽選)は12月4日~12月17日で行われ、一般販売抽選およびその抽選結果通知は12月18日から順次行われるとのこと。同日から12月20日にて「JOCトークン」の受け渡しが実施され、12月23日にビットトレードの取引所にて同トークンの取り扱いが開始されるという。
なお今回「JOCトークン」は、IEO後の流動性確保のため、日本では初の試みとなる世界中の複数の取引所へ世界同時上場(同日もしくは同時期)を行う予定だという。12月23日以降には、日本のみならず世界中の投資家が「JOCトークン」を購入できると伝えられている。
販売額については1JOCあたり30円となっている。大口投資家向け先行優先販売では1口166,668JOCでその価格は5,000,040円。購入可能数は一口から100口までとのこと。販売は先着方式で行われ、先着に間に合わなかった場合は一般抽選への応募と自動的に変更されるとのことだ。
そしして一般販売では、 最低購入金額は1口200JOCで6,000円からとなっている。
「Japan Open Chain:JOC」は運営者ノードであるバリデータ、ノード、サーバのすべてを日本国内で運用する仕組みとなっている。これにより日本企業が法的・技術的に安心して利用できるブロックチェーンネットワークの構築を目指しているとのこと。
なお「JOC」のバリデータには現在、ソニーグループ内スタートアップのコーギア・サイバーリンクス・電通・NTTグループのNTTコミュニケーションズ・G.U.Technologies・insprout・みんなの銀行・ピクシブ・TIS・テレビ朝日グループのextra mile・京都芸術大学・CAC・はてなが参画している。なおバリデータは最大21社、ネットワーク参加者は100社程度まで拡大するとされている。
参考: JOC ・ ビットトレード
画像:iStocks/Roman-Didkivskyi
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この記事の著者・インタビューイ
大津賀新也
「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。
「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。
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