ヴィタリック・ブテリン、イーサリアムのロールアップ中心のスケーリングロードマップで10万TPSの野心的な目標を示す

イーサリアム ETH +0.72% の共同創設者 ヴィタリック・ブテリンは、イーサリアムのレイヤー1とレイヤー2ネットワーク全体で1秒あたり10万件以上のトランザクション（TPS）を次のスケーリング段階の長期目標として設定しました。

ブテリンは木曜日の新しいブログ投稿で、シャーディングとレイヤー2プロトコルの収束として浮上したロールアップ中心のロードマップが、ネットワークの主要なスケーリング戦略であり続けるが、依然として独自の課題に直面していると書いています。

「私たちの課題は、ロールアップ中心のロードマップを完成させ、これらの問題を解決しながら、イーサリアムL1を特別にする堅牢性と分散化を維持することです」とブテリンは書いており、次のロードマップの段階を「ザ・サージ」と名付けました。

10万TPSの目標に加えて、ブテリンのイーサリアムのスケーラビリティに関する他の目標には、レイヤー1メインネットの分散化とセキュリティの維持、およびレイヤー2間の相互運用性の最大化が含まれます。

より高い帯域幅

デンクンアップグレード とその導入された ブロブ にもかかわらず、イーサリアムは依然として速度が不足しているとブテリンは書いています。

トランザクション速度をスケーリングするために、ブテリンはデータ可用性サンプリングの改善を探りました。この方法は、各ノードがすべてのデータをダウンロードして保存することなく、ネットワークがデータの可用性を検証できるようにします。

イーサリアムの共同創設者は、中期的な目標としてデータ可用性帯域幅のスロットあたり16MBを設定し、これによりイーサリアムのロールアップの現在の最大375kBのスロットに対して最大58,000TPSを達成できるとしています。

しかし、ブテリンは、この中期目標でも消費者支払いや分散型ソーシャルアプリケーションなどの高帯域幅セクターを満たすことはできないかもしれないと指摘しました。

これらの「高ボリューム、低価値」アプリに対して、ブテリンはプラズマの実装を提案しました。このスケーリングソリューションでは、オペレーターがオフチェーンでブロックを公開し、オンチェーンでデータのチャンクまたはマークルルートを投稿します。

メインネットのスケーリング

ブテリンがブログ投稿で探ったもう一つの潜在的な解決策は、より効果的なガスリミット増加戦略を適用してベースレイヤーをさらにスケーリングすることです。

ブテリンは、レイヤー2とレイヤー1の間のスケーラビリティの大きな格差が、資産としてのイーサの経済的健康を脅かし、全体的なエコシステムを不安定にする可能性があると指摘しました。

「スケールする最も簡単な方法は、単にガスリミットを増やすことです」とブテリンは書いています。「しかし、これはL1を中央集権化するリスクがあり、したがってイーサリアムL1を非常に強力にする他の重要な特性、つまり堅牢なベースレイヤーとしての信頼性を弱める可能性があります。」

「効果的な」L1ガスリミット増加戦略はまだ明確に定義されていませんが、ブテリンは、分散化への最悪のリスクを増やすことなく、イーサリアムの特定の部分を安くすることを提案しました。これには、異なる計算タイプに対して異なる料金を請求することや、EOFと呼ばれるより効率的なバイトコード形式を使用することが含まれる可能性があります。

ブテリンの最新のブログ投稿は、15分のブロック確定時間とバリデーターになるための32イーサの要件など、イーサリアムの技術設計における既存の問題を強調した月曜日の投稿に続くものです。